コラム

腸内細菌分析 マイキンソーのレビュー

みなさんは腸内細菌の組成が簡単に検査できるようになったことご存知でしょうか。

腸内細菌は身体の不調の原因(例えば便秘や下痢の症状)になることがあり、腸内細菌の組成を知ることは目に見えない原因の調査の役に立つことがあります。また腸内細菌の組成は食生活で改善することができますので、その結果を数値で確認することができます。

実際に購入してみましたのでレビューします。

✔︎サービスを提供する会社

株式会社サイキンソーです。理化学研究所認定のベンチャー企業です。2015年設立と比較的まだ新しい会社です。ちょうど腸内細菌叢が話題になり始めた頃ですね(翌年に"あなたの体は9割が細菌"という話題書が発刊されました)

スローガンは「細菌叢で人々を健康に」ー菌叢データから「次世代のライフスタイル」を提案するプラットフォームになるーと掲げています。

サイキンソーでは腸内細菌の検査以外にも腸内細菌に合わせたサプリメントの提供などのサービスも提供しています。

では、マイキンソーの紹介です。

✔︎検査の種類

検査の方法は2種類あります。(下記の商品説明はHPより)

Gut V3

医療機関でのお申し込み後、検査キットを使って便を採取し郵送してください。数週間後に検査結果と腸内環境改善に向けたアドバイスを医療機関で受けてください。本気で腸内環境を改善したい方、腸の病気を抱えている方にお勧めします

Gut V2 online

自宅でできる腸内フローラ検査です。医師・管理栄養士など、専門家からのアドバイスはありませんが、手軽に腸内環境を可視化する事ができます。まずは自分の腸内フローラを調べてみたいという方にお勧めします。

なおonlineの検査結果はwebでしか見ることができません。書面の郵送ありません。

価格

Gut V3の価格は医療機関によりと書いてあります。ネットで調べると17,000円と表示している医療機関を見つけることができました。いくつかの医療機関に問い合わせてから検査を申し込んだ方が良さそうです。https://mykinso.com/organizations

Gut V2 online の価格はサイキンソーのwebショップでは19,800円で販売されていますが、amazonなら11,000円で購入できます。かなりお値段のギャップがありますのでamazonで購入しましょう。

V2でも安くはない検査です。後述のように今の検査結果およびアドバイス内容は価格が伴っているとは思えませんでした。

購入から発送まで

①「Gut V2 online」をamazonから検査キットを購入

②キット入手後、キット内の案内に従いアカウント作成、キットの登録、アンケートの回答(生活習慣、食習慣についてなど)

③検便が終われば所定の方式に従い郵送

④検体が到着すると検査キット受領のお知らせをメールで受信(安心)

⑤検査キット受領のお知らせから約2週間後に解析完了のお知らせがメールを受信

⑥ホームページにログインして解析結果を確認

 アンケートは結構な分量あります。腸内細菌の組成と習慣や身体の症状を結びつけるもので、自身の検査結果には影響しないと思われる。つまり調査への協力のためのアンケートです。お金を払って調査に協力するのか?と感じます。貴重なデータを提供するのでなおさら検査費用が高いなと思わせます。

✔︎解析結果

書いてあること

①検査結果

・あなたの腸内細菌タイプ

 腸内細菌割当(門レベル)

・多様性と太りやすさ

 腸内細菌の多様性、太りやすさ(FB比※)

・主要細菌の割合

 対象:ビフィズス菌、乳酸産生菌、酪酸生産菌、エクオール産生菌

※FB比とは腸内細菌の分類であるファーミキューテス(Firmicutes)門とバクテロイデーテス(Bacteroidetes)門の比率です。この比率が高いほど肥満になりやすい傾向があるとされてます。理由はまだはっきりとしていないようです。

②悩み別結果

下痢/便秘についてのタイプ判定

検査前のアンケートで下痢や便秘について悩んでますと回答したか覚えてないのですが、とにかく下痢/便秘についてのアドバイスと改善プランが載っています。

③推移・比較

(複数回検査をすると結果をグラフにしてくれます。)

私の検査結果

生(ケイイチ)の検査結果を公開します。

腸内細菌の大きな構成はは幼少期の生活習慣に左右されるとされており、将来的には個人を特定できるようになるかもとも言われています。個人情報になる日がくるかもしれませんが^^;

判定結果やコメントは正直納得いくものではなく辛口のコメントになっています。まだまだ研究が始まったばかりの分野なので仕方ない部分もありますが、これからの期待も込めて。

あなたの腸内細菌タイプ

B型の割合が過半数を超えていますがP型の判定でした。判定理由がよく分かりません^^;"

"より詳しい組成"を見る"をクリックすると「門、網、目、科、属(右に行くほど細かい分類)」に分けた組成を確認することができます。

下が"より詳しい組成"の画面です。下部のメニューを押すことで分類を選択できます。もっとも細かい"属"では92種が表示されました。

腸内細菌の多様性

・点数の付け方が分かりません。多様性をどのように評価しているのか知りたい。

・"?"をクリックすると多様性についてのコメントが出てくるのですが「健常な成人は4-7くらいと言われています。」と書いてあります。しかし、グラフでは5.06以上から基準値となっていて説明文とグラフの表記に矛盾があります。

太りやすさ(FB比)

・こちらのグラフでは平均値ではなく中央値が使われています。(数値の分布に大きな偏りがある場合、中央値が使われることがありますがそういうことなのでしょうか。)

・私の太りやすさは中央値から大きく外れ正常範囲内をもう少しで外れるところでした。しかし、アドバイスでは「太りやすい体質ではない」とされています。「もう少しで正常範囲内を外れます。食生活を見直しましょう。」と表現して欲しいと感じます。おそらくいくつかのテンプレ通りの回答しかないのだと思いますが。

 ちなみに太っては痩せてを繰り返しているので太りやすい側の検査結果は納得のいくものですです。

 多様性の項目も太りやすさの項目もアドバイスの内容は納得感が薄いなと感じます。V3を受けてね!ということなのかもしれませんが1万円という金額を考えると、費用対効果がいいとは言えないと感じます。

腫瘍細菌の割合

・とりあえず食物繊維とオリゴ糖の摂取を推奨しています。この程度ならわざわざ腸内細菌を分析しなくても分かります。どのような検査結果であってもこのアドバイスになりそうです^^;

・エクオール産生菌の説明文では突然イソフラボンについて触れられます。"?"をクリックしてもエクオール産生菌とイソフラボンの関係については分かりません。

私の悩み別結果

下痢についてのタイプ判定

下痢の要因の一つに腸内細菌によるものがあるのですが、それではないとアドバイスをしています。原因不明で下痢の症状に悩んでいる人には原因の絞り込みになるので有効なアドバイスだと思います(他の要因を探せば良い)。

下痢になりにくい体質だけれど下痢の症状が出た場合の改善プランをいくつか提案されます。オススメ度が★の数で表現されています。★4つと★3つの違いが分かりません。もっと具体的に★の数の意味を教えて欲しいところです。

★の数については、下のように説明を詳しく書いてくれていますが、大多数の人は理解できない説明となっているのが残念です。

便秘についてのタイプ判定

・とくにありません。

✔︎まとめ

デメリット

・得られる有用な情報が少ない。

・得られる情報の割に高価。

・たくさんのアンケートに答える必要がある。

メリット

・腸内細菌の組成を細かく知ることができる。

・便秘や下痢に悩んでいる場合、腸内細菌要因か知ることができる。

その他

・V2とV3で検査結果のフォーマットが異なる(V3の方が細かい)。同程度の検査費用を支払うのでV2もV3合わせて欲しい。

感想まとめ

・検査結果は辛口のレビューとなりましたが、サービスを提供し始めた段階なので仕方ないかと。これからの改善に期待したいです。アドバイスがこの程度の内容なら一回受けて終わりという人が多そう。リピーターを増やすにはアドバイスが価格に見合ったものにするか、値段を下げる(5000円以下)しかないと思う。

・個人的には腸内細菌に着目しているので、お値段相応ではないと感じるが1年か2年に一度は組成の変化を見るために検査をしたい。

・食生活を変えようと思っている人は、変える前と変えた後で検査することをオススメします。 (実は今回の測定結果は極端に食生活を乱した後)。

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